記事一覧に戻る
数式と考えごと

ベイズの定理は、考えを更新する道具

新しい手がかりを見つけたら、見方を少し変えてみる。条件付き確率を、日常の感覚につなげる。

AとBの円が重なる、条件付き確率のベン図

何かについての予想があって、新しい情報が届く。その情報を受け取ったあと、予想はどう変わるだろう。ベイズの定理を、そんな問いから見てみる。

条件が変わると、確率も変わる

P(A|B)は、Bが起きたという条件のもとで、Aが起きる確率。縦棒の右側が、いま持っている手がかりになる。

P(A|B)=P(B|A)P(A)P(B)

この式を使うにはP(B)が0でないことが必要。AとBの立場を入れ替えるとき、もとの確率を忘れないのが大切だ。

数字を置いてみる

袋に赤い玉が3個、青い玉が7個あるとする。赤い玉にはすべて印があり、青い玉には7個のうち1個だけ印がある。無作為に一つ引いて「印がある」とわかったら、赤い確率はどうなるだろう。

印がある玉は合計4個。そのうち赤は3個なので、答えは3/4。式に入れても、1 × 0.3 ÷ 0.4 = 0.75になる。

確信するより、更新する

新しい情報が、もとの見方をどう変えるか。まずは小さな例で条件を整理して、考えを少しずつ更新していく。